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TARI TARI の聖地を巡って
2022/08/31
こんにちは!管理人のながやんです。
今回の聖地巡りの題材『TARI TARI』は、湘南の高校生たちが、それぞれ抱える問題を部活動と友人関係を通して解決しながら少しづつ成長していく物語です。
聖地巡りの移動はレンタルサイクル (HELLOW CYCLING) を利用しました。HELLOW CYCLING は湘南エリアに沢山ステーションがあるのでとても使い勝手がよくオススメです。
© tari tari projectTARI TARI
鎌倉から江の島にかけて、江ノ電沿線を聖地に、登場キャラクター(高校)たちが、それぞれ抱える問題を、部活動(合唱時々バドミントン)を通して、乗り越え成長していく姿を描いた青春物語です。(P.A.WORKS制作のオリジナルアニメ)
鎌倉界隈を巡る
TARI TARI の聖地は鎌倉から江の島の範囲、最初に目指したのは『沖田紗羽』の実家のモデルとなった浄智寺です。
浄智寺
浄智寺の最寄り駅、北鎌倉駅周辺は賑やかな鎌倉駅前とは違い、ローカル色の強いどこかノスタルジックな駅でした。今回は時間が無くては入れませんでしたが、駅前にあったお蕎麦屋さん美味しそうでした。
紅葉やアジサイで有名な「明月院」や「建長寺」がある北鎌倉は、山に囲まれ落ち着いた雰囲気がありました。
駅から歩いて10分弱・・・
浄智寺に到着しました。
2話の冒頭に出てきた描写にそっくり!!
「ごめんね、なまぐさくて・・・」(紗羽)
「沖田さん家ってお寺なの?」(和泰)
「うん・・・、紗羽でいいよ。」(紗羽)
第2話:『集まったり あがいたり』より
(紗羽の家に和泰が訪れた際、お父さんがお札を数えているシーンより。)まだ知り合って間もない二人が、名前の呼び方で距離を縮めようとするのが、青春物ならではの初々しさがあり、こういった描写を取りこぼさないP.A.WORKSさんの演出は凄く好きです。
浄智寺は、紗羽の実家のモデルですが、実際には馬はいませんでした(笑)。
池の水の透明度も高く、きれいで、苔の美しさを引き立てます。
浄智寺の脇の道を登るとハイキングコースになっていて、鎌倉やその先の大仏のある長谷寺方面まで行くことが出来ます。天気のいい日は富士山が見えるスポットもあってとてもおすすめです。
鎌倉駅西口駅前時計台広場
続いて電車に乗って鎌倉駅へと移動しました。
JR鎌倉駅の西口の改札を出て右側を見ると見えるのが、西口駅前時計台広場です。時計台は1話の最後と2話の冒頭で出てきます。合唱時々バドミントン部のメンバーが初めて全員揃い、何か物語が始まりそうな予感のするシーンでした。
来夏が歌っていたのはここ、勇気あるよなぁ~(笑)合唱コンクールではガチガチで失敗しちゃってたのに・・・
合唱時々バドミントン部のみんなが会話してたのがこの辺りでした。みんな全然会話がかみ合ってなくてちぐはぐだったのが笑えました。あと、最初から女子チームは田中のあつかいが雑(笑)、この時は特に紗羽がw
そんなことを考えながら、移動のための自転車をゲットしにHELLOW CYCLINGのステーションへ。
ほんと便利ですよね!ステーション(専用駐輪所)さえあれば、好きな場所で自転車を借りれられて、好きな場所に返せる。アニメ聖地巡りには欠かせないツールです。
御成小学校前
ステーションからすぐの所に御成小学校がありました。御成小学校は敷地ほぼ全域が鎌倉郡の郡衙跡(鎌倉時代の役所)とされていて、今でも考古調査が行われています。建物も昭和初期に建てられた木造建築で、2017年に国の有形文化遺産となりました。
作中では、急遽講堂利用のオーディションに参加することになった合唱時々バドミントン部。それに合流するため、愛馬サブレに乗って紗羽が走る場面で登場します!!
紗羽、馬乗って勝手に公道走っちゃ絶対ダメでしょ!!ww
和泰がオーディション開始の時間を引き延ばすために、学校に悪戯電話を掛けたり、ウィーンが非常ベルを押そうとするのを田中と来夏が必死に止めたり、こんないたずら心のあるシーンがちょいちょい物語に練りこまれているのが、この作品の魅力でもあるんですよね。紗羽が間に合って、みんなとハイタッチするシーンはとても爽快でした。
鎌倉文学館
続いて向かったのは鎌倉文学館です。住宅街と山(?)の境目くらいにあって、鎌倉ローカル感あふれる道を10分ほど自転車を走らせ到着しました。
この鎌倉文学館は、建物がウィーンの自宅のモデルとなりました。ウィーンは大富豪設定だったのでしょうか?(笑)
「暖炉がある。何か燃やしてみようよ」(和泰)
8話:『気にしたり 思いっきり駆け出したり』より
この作品、ストーリーと全く関係ない会話が結構あるのですが、とりとめのない、そしてかみ合わない会話が、この時期感(思春期感)を演出していていいんですよね。そりゃ、暖炉があったら燃やしたくなるけど、大人は中々それを口に出来ないですよw
鎌倉文学館は入館料が必要ですが、展示ごとに違うようなので、ホームページを確認してください。
坂ノ下護岸
鎌倉から一番近い海、由比ヶ浜の西岸にあたる場所が坂ノ下護岸です。作中では登場しませんでしたが、オープニングで合唱時々バドミントン部のみんなが走り抜けるシーンで登場します。来夏が先頭を走しり、転んでしまって、和泰と紗羽に手を引かれて助けられる描写が、物語をそのまま表現しているようで印象的です。
鎌倉界隈を巡って
北鎌倉から由比ヶ浜までは、山道のハイキングコースがあって一日楽しめるコースです。僕はこのハイキングコースが好きでよく鎌倉に来ます。鎌倉満喫してしまうと、寺社巡りや自然散策で、それこそ一日がかりになってしまいます。江の島方面まで広範囲を巡りたいなら、江ノ電もいいですが、レンタルサイクルを使っての移動もかなりおすすめです。
白浜坂高校界隈
由比ヶ浜から稲村ケ崎を越えると、七里ヶ浜が見えてきます。稲村ケ崎は少し高台になっていて、天気のいい日なら、江の島と富士山も見えてかなりの絶景スポットです。
鎌倉高校前駅
作中で鎌倉高校前駅は、主人公たちが通う白浜坂高校の最寄り駅に設定されていました。鎌倉高校前駅周辺は、駅から海が近く、駅からの眺めはもちろん、駅と海の描写が映える人気スポットで、数多くのドラマ・アニメの聖地となっています。
白浜坂高校通学路
鎌倉高校正面の坂道を登っていくと、和泰たちが通う白浜坂高校の通学路として何度も登場した場所があります。1話では、歩いて投稿する来夏を自転車で田中がこの辺りで追い越していきます。
さらに少し上に登ったここ辺りも、作中で何度も登場します。来夏と和泰が初めて一緒に下校する場面は特に印象的でした。
「本気でも誘わないで!」(和泰)
「何もしないで後悔したくないからっ!!!」(来夏)
1話:『飛び出したり 誘ったり』より
この坂のもう少し上の方に白浜坂高校がある設定になっていましたが、実際には学校はありません。
坂道を下りて行くと、人がちらほら。
それもそのはず、この辺りはアニメ・マンガのキング・オブ・聖地のひとつと言っても過言ではないかもです。
作中で正面からの描写があったかわからないですが、合唱時々バドミントン部の女子と踏切の描写がキービジュアルのひとつにありました。
和泰が外国人(母の友人の音楽家)に追いかけられてたところ、ウィーンが助けようと、ここからタクシーに乗ります。実際、ここをタクシーが走っているのを見たことありませんが・・・(笑
「ア、アイ ドント マネー(キリッ)」(和泰)
3話:『振ったり 出合ったり』より
外国人が和泰にラテン語で何かを伝えようとして、和泰が返した言葉。なんかわかる気がします・・・
片瀬東浜海水浴場
さらに江の島方面に進むと、腰越海岸のビーチが見えてきます。この丸い展望スペース(?)なんの為にあるのでしょうね?
作中では最終回に、紗羽が合唱時々バドミントン部のメンバーに海外留学することを伝えます。寂しそうな田中の表情が映し出された後、歌(合唱)が流れて、次の空港のシーンにつながる演出とても良かったです。歌(合唱)で会話を遮る演出でしたが、紗羽が笑ったり、田中が赤くなったり。
何を話したのかな?気になります。
『第4話:怒ったり 踊ったり』の海の家のシーンはこの辺りでした。ワールド・ミュージック・フェスティバルに出演するため、合唱時々バドミントン部のメンバーが校歌を歌い、外国人の音楽家のいるバンドとセッションになりました。
江の島は、もうすぐ目の前です。
白浜坂高校界隈を巡って
白浜坂高校界隈は、国道134号線を江ノ電と海が挟む景観で、いかにも湘南らしいエリアです。鎌倉高校前駅界隈は多くのアニメ・漫画、ドラマなどの聖地になっていて、常に聖地巡りをする人たちが途絶えない場所となっています。
江の島探検
自転車を藤沢市観光協会のステーションに置いて、いよいよ和泰の実家のモデルとなった「島の茶屋 あぶらや」のある江の島に突入です!
弁天橋
元来江の島へは、渡船もしくは干潮時に砂州を歩いて渡っていましたが、関東大震災で土地が隆起して常に陸続きになりました。その後、1891年に木製の橋が架かり、1959年にコンクリート橋に架け替えられて現在の弁天橋になりました。
いざ、弁天橋を渡って江の島へ行こうとしたときに、ふと聞こえてくるじゃないですか。。
「歩くと暑い中、坂道を40分以上かかります。船だと約7分で稚児ヶ淵・・・」
セールス文句につられて遊覧船に乗ってしまいました。夏場に坂道40分以上はキツすぎです。
アニメ聖地巡りは沢山行く場所があるので、時間がとても大事なのです。(笑)
真横から弁天橋を見るのは初めてで新鮮でした。波は穏やかに見えるのですが、意外と流れがあるように感じました。
(こちらは帰りに撮影しました。)
通学中自転車のチェーンが外れて直していた和泰を外国人(母の友だちの音楽家)に治してもらった橋の待避スペースです。
稚児ヶ淵
遊覧船の船着き場のすぐそばに、稚児ヶ淵がありました。
稚児ヶ淵は、作中では来夏が和泰のお見舞いに来る場面で登場しました。
「和泰っ!ダメ―――!!」(来夏)
「アッ、ぬぉっふぉ、えふぅ。」(潮だまりに落ちる来夏)
「来夏・・・、何やってるの?」(和泰)
「風邪、大丈夫?」(来夏)
6話:『笑ったり 想ったり』より
最初「来夏はうるさくてうざいなぁ」って思って作品を観ていましたが、だんだんこの辺りからジワリ始めてきました。そもそも来夏がいなかったら物語は始まらなかったし・・・
島を探検するのには、階段を結構登らなければなりません。外から見てわかってたけど、意外とキツイです。
登る、登る・・・、意外と大変。
島の茶屋 あぶらや
長い階段を登りきった辺りに、和泰の実家のモデルとなった『島の茶屋 あぶらや』がありました。
10周年記念の立て看板!!なんか嬉しい、これ見て気持ちが爆上がりしました☆
和泰もお父さんもいませんでしたが(←当たり前)、おすすめの抹茶セットいただきました。甘いお菓子にほろっと苦い抹茶が絶妙なハーモニーを奏でていました。
甘かったり、ほろ苦かったり
TARI TARI コーナーもありました!!
白祭のポスターいいなぁ、欲しいなぁ。
だって、白いサイだよっ!
他にも・・・
ここにもっ!!
10年たっても愛されている感じが伝わってくるのは、ファンにとっても本当に嬉しいです☆
お会計の時にお店の方に缶バッチもらっちゃいました。袋に入っていたので何が出るかな?って感じでしたが・・・。僕、今日から来夏推しです。(きりっ
しまカフェ 江のまる
『島の茶屋 あぶらや』から少し歩いたところに『しまカフェ 江のまる』がありました。このカフェは来夏が紗羽や和泰に合唱部について相談をしたカフェのモデルとなったお店です。
古民家を改装したおしゃれなカフェでしたが、先ほど『島の茶屋 あぶらや』でお茶をしたばかりだったので、今回は中へは入りませんでした。次回は是非中に入ってみたいと思います。
山の上から湘南港
登ってきたから、下りもあるわけで・・・、木々の間から見える風景がとても素敵でした。対岸中央は七里ヶ浜でしょうかね?
横に目をやると、どこかで見た柵が・・・
ここ1話と最終話に和泰の通学路として出てくるのですが、すごく好きです。
1話で、和泰が「行ってきます!」と言ってこの柵の前を通り、そこから物語が始まります。そして最終話、和泰はこの柵の前を通って帰宅し「ただいま。」と言って物語が終わります。
僕はこの構成大好きでした!!和泰の表情も最初と最後で少し違っていて、彼女の成長した感じがとてもよく伝わってきました。
海の方をパッ遠く見ると、かながわ女性センター跡地がありました。和泰が合唱部女子を誘って見にいったミュージカル会場ですが、移転して無くなっていました。
江の島 御幸橋
階段を降り弁財天仲見世通りに差し掛かるところに『江の島 御幸橋』がありました。こちらは作中では出てきませんでしたが、DVDのジャケットの表紙で登場しました。(ジャケットは上からの描写)
江の島探検をして
和泰の実家のモデルとなった『島の茶屋 あぶらや』は、想像以上にTARI TARIをフィーチャーしてくれていました。ファンとして僕はこの上なく嬉しかったです。TARI TARIは作品公開して10年経ちますが、関わる方々が作品をとても大事にしているので、全然色褪せないなぁと感じました。
合唱時々バドミントン部のメンバーの10年後、どうなってるんだろう?田中と紗羽は?
騎手になったり、田中紗羽になったり?
今回、江の島を駆け足で巡ってしまいましたが、ゆっくり半日くらいかけて回っても全然楽しめそうだと思いました。お店も沢山あったからいろいろ見て回りたかったし、生シラス丼も食べたかったなぁ。
西之端商店街
ダカダカ、ダッダッダ―♪
ダカダカ、ダッダッダ―♪
正義と、勇気と、友情の『西之端ヒーロー ショウテンジャー!』
湘南江の島駅
いよいよ最後の目的地、西之端商店街のモデルとなった湘南江の島駅周辺にやってきました。ウィーンの歪んだ日本観が厨二臭全開で、僕にはツボでした(笑
「だけどその前に、レッドになる覚悟があるのか聞かせて欲しい」(ウィーン)
「ない、ない、ない、ない。」(紗羽)
6話:『笑ったり 想ったり』より
この時のウィーンの絡み凄かったしw、あと、黄色を選んだ来夏が、カレーイエローを嫌がるのもなんとなくわかる。レンジャー物のイエローは伝統的にそういうキャラなんですよね。カレーパンチでぎっくり腰をひき起こすカレー(加齢)パワーも凄かったですww
西之端ヒーロー ショウテンジャー!
駅からすぐの所に、西之端ヒーロー ショウテンジャー!が初めてパフォーマンスをした場所を見つけました。
ショウテンジャー(肉レッド)のウィーンに追われたひったくりが、この辺りで一息つきます。
そして、この坂の上でひったくりを捕まえるのです。そう、ヒーローはくじけないのです。
ワールド・ミュージック・フェスティバル ステージ
来夏たち合唱時々バドミントン部の初ステージとなった場所のモデルです。
隣にはステージを提供してくれたお花屋さんのモデル『中島生花店 江ノ島店』がありました。
「ワールドミュージックのステージで歌う人もう決まってますか?」(来夏)
・・・(略)・・・
「興味のある知り合いがいるから紹介してくれるって。まだその辺にいるんじゃないかな?あぁ、ほら。」(花屋店主)
4話:『怒ったり 踊ったり』より
和泰が来夏たちのために、花屋さんにステージ出演の交渉をしてくれた帰り道にこの場面が登場しました。この件で和泰は来夏のことを「宮本さん」から「来夏」と呼ぶようになるんですよね。ちょっとづつ互いの距離を詰めていく人間関係の変化を、きちんと描いてくれるから、僕は、TARI TARI凄い好きなんです!
そんなことを感じつつ・・・、行きたい聖地を一通り巡れたので、これにて TARI TARI 聖地巡りを終了しました。
江ノ電 江ノ島駅
最後はせっかくの湘南なので江ノ電に乗って帰りました。
西之端商店街を巡って
西之端商店街のモデルとなった地域は湘南江の島駅の周辺です。ここでのストーリーは主題と少し離れている気もしましたが『西之端ヒーロー ショウテンジャー!』は厨二病全開ウィーンを筆頭にみんな楽しそうで個人的に好きでした。
でも、ショウテンジャー!のあきらめない信念から、ウィーンがヤンを見つける話につながるのかな?
TARI TARIの聖地を巡って、まとめ
『TARI TARIの聖地を巡って』いかがでしたでしょうか?
TARI TARIは、僕が大好きな作品のひとつでもあり、とても楽しく聖地を巡ることが出来ました。七里ヶ浜沿いにはいくつか高校があるので、潮風に乗って歌声が聞こえてきたりしたら素敵だなぁ、なんて考えながら巡りました。そうしたら物語の世界に浸れそうだし、最高ですよね!ほんと七里ヶ浜沿いは、青春物の物語を描くにはピッタリのシチュエーションです!
湘南エリアは江ノ電を使えば結構効率よく回れるのですが、距離的に自転車でも回りやすいので気候が良ければ是非自転車でっ!!がおすすめです。
追伸:聖地巡りエトセトラ
今回巡って一番良かったなぁと思ったのは、『島の茶屋 あぶらや』でした。お店は10年たっても作品を大事にしていて、お店の方々はファンとのコミュニケーションも丁寧にされていました。
名作って物語の外でも大事に育っていくんだなぁってしみじみ思いました。また、再訪したいと思います。缶バッチありがとうございました!!
Links - 参考・関連 -
※こちらのサイト様を参考に旅をしてきました!ありがとうございました。